「シャンプーをしないと薄毛になる?」「シャンプーの正しい作法は?」とシャンプーと薄毛の関係性や正しい使用方法について悩んでいる人も多くいるでしょう。
日本人の約9割以上の人は日ごろの洗髪でシャンプーを使用しています。結果から言いますと、シャンプーのし過ぎは薄毛に繋がってしまいます。
実は、この髪にいいとされるシャンプーにも薄毛に繋がる原因があるのをご存知でしょうか?
このページでは、以下のことを解説しています。
・薄毛に繋がりにくいシャンプーの仕方について
・毎日の習慣で髪の毛に起こる変化について
・シャンプーでの育毛について
このページをご覧いただければ、シャンプーの正しい作法について理解することができ薄毛対策に役立ちます。また、洗髪習慣を変えることで髪に良い習慣を与えることも出来るでしょう。
1.シャンプーが薄毛に繋がる2つの原因
日本に本格的にシャンプーする習慣が広まったのは、1950年以降と言われています。それまでの日本人は粉石けんや水だけで洗髪していた人も少なくありません。
今ではシャンプーをするのが当たり前になっていますが、そのやり方次第で髪の毛にいい影響も悪い影響も与えてしまいます。
シャンプーが自然のものではなく、人工物である以上、いい面も良くない面も当然あります。それも使い方次第で変わりますので、今回は、シャンプーの使い方の見直しをして、正しいシャンプーの使い方から洗髪方法を解説していきます。
頭皮環境の改善や薄毛対策をする上で、日々の洗髪習慣は重要なので、まずはそこから改善していきましょう。シャンプーが薄毛に繋がる主な原因は2つあります。
その前にシャンプーは何のために使うか知っていますか?
「日々のシャンプーは何のためにしているのか、本当に必要なのか」を考えていく上でまずは頭皮と髪の毛の関係を理解しておく必要があります。
一つ一つの毛包には皮脂腺が存在しており、そこから常に皮脂が分泌されています。
皮脂は皮膚や毛穴にいる常在菌によって分解され、汗と混じり乳液状になります。その後、皮脂膜になって、髪の毛の表面を覆います。
皮膚を保護したり、髪の毛にツヤを与えたりします。常在菌も皮脂も頭皮や髪の毛を保護する大切な役割を持っています。
では、何が薄毛に繋がるかというと、皮脂の分泌が過剰になったり、常在菌が異常に増えて皮膚炎を起こしたり、逆に皮脂の分泌が少なすぎて、頭皮の乾燥により痒みを引き起こしたりと、頭皮トラブルに繋がることも少なくないからです。
頭皮の皮脂の量は鼻やおでこなどのTゾーンの3倍以上と言われています。鼻やおでこの皮脂でさえ、頬の2倍なので、それよりもはるかに多く頭皮では皮脂が分泌されています。
なので、お肌のように汚れと垢が一緒に落ちてくるわけではなく、シャンプーで適時、頭皮を洗い古い皮脂を落としてあげる必要があります。
先ほど話したように、シャンプーが薄毛に繋がる主な原因というのは3つあって、それは「シャンプーの使い過ぎ、すすぎ残し」の2つになります。
これらの事に気を付けて、シャンプーを使っていきましょう。
1-1.シャンプーの使い過ぎによる影響
まずは使い過ぎによる影響ですが、シャンプーを使いすぎると本来必要な分の常在菌や皮脂まで流してしまうからです。
先ほどもお話ししました通り、皮脂や常在菌は頭皮や髪の毛を保護する役割もありますので、それを必要以上に洗い流してしまうと、頭皮や髪の毛の保護機能が低下してしまいます。
低下してしまうと当然いろんな頭皮トラブルの引き金になってしまいます。かといって、全くシャンプーを使わないのもいけません。
過剰に皮脂が分泌されて、毛穴をふさいでしまうこともあります。そうなれば、菌の繁殖やヘアサイクルの乱れにも繋がってくる恐れがあります。
なので、適度に皮脂は残しつつ、フケやかゆみ、臭いのない健康な髪の毛を保つためにもシャンプーは欠かせないヘアケアになります。
そこで、1回のシャンプーで使う量や髪の毛の洗い方、乾かし方までを詳しく「2.薄毛に繋がらいシャンプーのやり方」で解説していますので、ご参考にして下さい。
1-2.シャンプーのすすぎ残しによる影響
シャンプーのすすぎ残しは頭皮トラブルの原因になります。頭皮や髪の毛にシャンプーのすすぎ残しがあると、菌の繁殖やかゆみなどの原因になります。
また、シャンプーは化学製品が多く含まれているので、これを残した状態で過ごしたくないのは容易に想像できますよね。
なので、すすぎ残しが無いようにしっかりとすすぎましょう。このとき、頭皮をメインにきれいにすすいでいくようにします。
頭皮を意識してすすいでいくと、水の流れで髪の毛もすっきりときれいに洗い流せます。
2.薄毛に繋がりにくいシャンプーのやり方
ここまでシャンプーと薄毛の関係について話してきました。シャンプーの使い方次第で髪の毛にいい影響も悪い影響も与えてしまいます。
薄毛に繋がりにくい、良い洗髪のやり方というのはありますので、ここで詳しく解説していきます。
2-1.自分に合うベストなシャンプーを見つける
頭皮と髪の毛の健康にシャンプーは大切ですが、頭皮のタイプ別に使用するシャンプーを選んだ方が良いです。というのも、家族でさえそれぞれの頭皮タイプは異なるので、当然合う合わないが出てきます。
一つのシャンプーを共有で使わず、ぞれぞれの頭皮タイプに合わせてシャンプーも変えた方が良いということです。皮脂の量が多い人が使っているシャンプーは、皮脂の量が少なく乾燥肌の人にとっては、皮脂を洗い流し過ぎてさらなる乾燥を招いてしまう可能性があります。
また、逆もしかりで、皮脂の量が多い人が洗浄力の弱いシャンプーを使用していては、十分に皮脂を洗い流せません。
そして、シャンプーの頻度も重要になってきます。毎日洗った方がい人もいれば、2日に1回が良い人もいれば、3日に1回が良い人もいます。
同じ人でも、その日の過ごし方や汗、季節、頭皮の汚れ具合によっても違いがあります。自分の皮脂の量を見極め最適な頻度でシャンプーをするのがいいです。
皮脂の量が多い人は、毎日でもいいですし、少ない人は2日に1回シャンプーをして、シャンプーをしない日は水のみでよく洗い流すなどにしましょう。
目安とされているのが、若い男性は1日に1回で女性は2日に1回と言われています。これも、皮脂の量によって変わりますので一概には言えませんが、おおよその目安として参考にしてください。
1日でかなり皮脂で髪の毛がべたつく人は皮脂の量が多いと判断できますので毎日シャンプーをし、1日ではそこまでべたつかない人は2日に1回とかでもいいです。
頭皮状況に合わせて、シャンプー頻度を変えていきましょう。ちなみに僕は皮脂の量は普通とおもわれるので、シャンプーは2日に1回にしています。
シャンプーをしない日は、お湯でよく髪を洗い流すだけにしています。これでも十分余計なべたつきが取れます。
また、朝と夜で1日2回以上シャンプーをする人もいますが、大体の場合、これは洗いすぎです。適度な皮脂は汗と混じり、頭皮を髪の毛を守ってくれるので、洗いすぎには注意しましょう。
適切なシャンプーの選び方
◎乾燥しやすい人
乾燥しやすい人はしっとりとしたのシャンプーを選びましょう。
洗いすぎに注意して、アミノ酸系のシャンプーにしていきましょう。
アミノ酸系のシャンプーは肌と同じ弱酸性なので低刺激です。
洗浄力も強すぎないので、洗いすぎを防止できます。
・乾燥肌の人におすすめなシャンプー
●チャップアップ(CHAPUP)シャンプー
こちらは、育毛剤のチャップアップを制作したソーシャルテック社さんの開発したシャンプーです。
植物系成分22種類、オーガニック成分10種類を配合し、そしてアミノ酸系なのでお肌にもやさしくなっています。
◎べたつきがひどい人
このタイプの人は皮脂が過剰に分泌され、常在菌も繁殖しやすいので、洗浄力のあるものを選びましょう。
おすすめとしては石けんシャンプーです。
石けんシャンプーは無添加のものが多く、頭皮への刺激も強くないです。
でも洗浄力はあるというものが多く、皮脂を落とす力もあります。
・べたつきがひどい人におすすめなシャンプー
●ZIGEN 純石けんシャンプー&ボディソープ
このシャンプーは純石けんシャンプーで肌にもやさしく、洗浄力もあります。
防腐剤や合成香料、着色料なども無添加になっており、これ1本で髪の毛と身体両方が洗えるという珍しいシャンプーです。
など、いろんなシャンプーがありますので、皮脂の量や頭皮の状態に合わせて、自分専用のシャンプーを選んでいきましょう。
2-2.朝シャンを避けて夜シャンをする
朝シャンが一時期流行りましたが、これはよくありません。寝ぐせ直しによく使う人がいますが、正直、1日2回のシャンプーは洗いすぎになります。皮脂の落とし過ぎは、返って皮脂の量の増加になることもあります。
「じゃあ、朝と夜どっちにシャンプーをすればいいか」ということですが、僕が思うに夜にした方がおすすめです。1日の疲れを取るお風呂の時に身体も髪の毛も洗うのが良いと思います。
理由としては、朝に洗うと、どうしても急いでいたりと時間の関係で、すすぎ残しや髪の毛の乾きも不十分になってしまい、それが原因で頭皮トラブルを起こす可能性があるからです。
朝バタバタと髪の毛を洗うよりかは、やはり、夜落ち着いてリラックスしながら洗髪した方が良いです。
2-3.シリコンとノンシリコンの違い
「ノンシリコンがいい」とよく耳にしますが、シリコンとノンシリコンの違いは一体何かということを分からず、使用している人も少なくありません。
漠然と「ノンシリコンがいい」と言われて使っている人もいます。ノンシリコンシャンプーは名の通りシリコンが入っていないものを指します。
シリコンはシャンプーだけに使われているのではなく、いろいろなヘアケア用品に使用されています。役割としては、以下の2つが主です。
・髪の毛をコーティングし、ツヤを出す
・ヘアアイロンやドライヤーの熱からの保護
これだけ見ると髪の毛に良い成分だと思われますが、
実は、シリコンはあくまで髪の毛の表面のコーティングするだけであって、髪の毛のダメージケアや補修をする効果はありません。
シリコン自体は特に身体に悪い成分ではないですが、すすぎ残しなどで頭皮に残ってしまうと、フケやかゆみの原因になり、頭皮のトラブルへと繋がることがあります。
一方、ノンシリコンシャンプーはすすぎ残しなどによる頭皮トラブルが少ないと考えられています。
逆にデメリットとして、シリコンシャンプーのように、髪の毛をコーティングして、熱から守ってくれる効果もなければ、髪のツヤ出しの効果もありません。
結論としては、シリコンでもノンシリコンでもどちらでも好きな方を使用していいです。
注意点
注意点がいくつありますので、それさえ押さえておけばどちらを使用してもいいと思います。
●シリコンシャンプーを使用する場合
すすぎ残しのないようにしましょう。
●ノンシリコンシャンプーを使用する場合
熱から守ってくれる成分を配合していないので、シャンプー後に補修効果のあるトリートメント剤を使って髪の毛を守りましょう。
トリートメントを使用する場合は、シャンプーをすすぎ終えた時にします。
また、髪の毛の補修を目的にしているので、頭皮にはつける必要はありません。
髪の毛に浸透するまで数分待ってから、よくすすげばOKです。
2-4.シャンプーの正しい使い方と洗髪法
シャンプの正しい使い方と洗髪法について説明していきます。
①洗う前にまずは髪をクシなどでほぐす
洗髪の前にほぐすことによって髪の毛についた、汚れやほこりを落とすてくれます。また、皮脂の汚れを落としやすくする効果もあります。
②お湯でしっかりと髪を洗う
クシでほぐした後は、最低でも2分ほど髪の毛をお湯で洗い流します。さっと髪の毛を濡らしただけで、シャンプーを付ける人もいますが、やらないようにしましょう。
お湯で流すだけで髪の毛についている汚れの約8割は落ちます。洗い流す時に一緒に頭皮も指の腹で揉むようにして洗いましょう。
注意点
爪を立てないように気を付けます。爪を立てると、頭皮を傷つけてしまう恐れがあります。
③てのひらでシャンプーを泡立てる
てのひらでシャンプーを泡立てることで、優しく頭皮を洗うことが出来ます。分量としては、髪の毛の量にもよりますがだいたい100円玉か500円玉ぐらいのサイズを目安にシャンプーをてのひらに出しましょう。
大量にシャンプーを使ったからといって洗浄力がアップするわけではなく、あくまでも適量です。皮脂の洗い流し過ぎも頭皮トラブルの原因になるので、シャンプーは1日多くても1回までにします。
皮脂の量が少なければ、2日に1回でもいいです。
④地肌を洗う
髪の毛についている汚れは最初の2分間の洗い流しで大体とれているので、シャンプーで洗うのは頭皮がメインになります。
髪の毛の生え際から頭頂部までを指の腹を使い、全体をマッサージすると血行が良くなり代謝アップに繋がるのでおすすめです。
また同時に、毛穴に詰まった余分な皮脂も洗い流しやすくなります。
⑤よくすすぐ
髪の毛のシャンプー後はよく髪をすすいでください。シャンプーのすすぎ残しがある場合は髪に菌が繁殖しやすく頭皮トラブルを引き起こすことがあります。
⑥リンスやトリートメントを付ける場合
リンスやトリートメントは髪の毛のダメージをカバーする役割ですが、してもしなくてもいいです。男性の方だとしない人の方が多いと思いますが、髪が傷んでいる場合はしてもいいと思います。
髪の毛の状態でリンスやトリートメントをするかどうかを決めましょう。
使用する際は直接髪の毛につけるようにしてください。あくまでも髪の毛を保護するものですので、頭皮にはなるべくリンスやトリートメントは付けないようにして下さい。
数分おいて、髪の毛の内部に浸透させましょう。その後はシャンプーと同様、すすぎ残しの無いようにしっかりと洗い流します。
⑦タオルドライ後にドライヤーで乾かす
シャンプー後の髪の毛はバリア機能が低下していますので、強い力でこっすたりするとダメージの原因になりますので、タオルドライの際は、ごしごしと強く拭くのではなく、ポンポンと当てながら水分を拭き取ってください。
髪の毛を乾かさずに湿った状態で放置しておくと菌が繁殖しやすくなるので、十分にタオルドライした後は、ドライヤーで速やかに乾かしましょう。頭皮も湿っていると良くないので乾かすようにしましょう。
ドライヤーの熱も髪に良くないので、乾かす際は、髪から15~20cmほどドライヤーを離し集中的に1か所に当て無いようにしましょう。
以上がシャンプーの使い方と洗髪方法になります。日々の積み重ねが髪の毛の変化に繋がりますので、是非日々の洗髪習慣に取り入れてください。
3.毎日の習慣で髪の毛は変えられる
髪の毛からの毎日のサインと敏感に感じ取り、原因を追究し正しいケアをしていくことで髪の毛は変わっていくことが出来ます。
ヘアサイクルを正常に戻し、健康な髪の毛を育てるために、日々のヘアケア習慣を大切にしていきましょう。シャンプーの仕方一つでも頭皮と髪の毛に与えるダメージには差が出ます。
日々行っている洗髪習慣を変えることからまずは始めてみましょう。そして、シャンプーの仕方だけではなく、食生活や日々の生活習慣も変えていくと、より髪の毛を健康にしていける可能性が増えます。
全ての髪の毛には寿命があり、成長期を終えて休止期に入り、そのあと必ず抜けます。それと同時に新しい毛が生まれてきます。
この時に生まれてくる毛が、豊富な栄養と十分な酸素を得ながら順調に成長していくと、ハリがありコシの強い健康な毛になっていきます。
ちなみに、頭皮には常に10%程の毛が休止期状態で、あとは抜けていくだけの毛が存在していると言われています。頭皮の平均の髪の毛の本数が10万本なので約1万本の毛が抜けて生まれ変わろうとしている状態であると言えます。
その生まれ変わってくる毛が健康に育っていくためにも、日々の頭皮の変化のサインに気づき、頭皮環境を整えていくことが必要です。
頭皮の状態がベストであれば、美しく、丈夫な毛が生える環境は整います。
今ある髪の毛のケア、そして、これから生えてくる髪の毛のケアも含めて髪の毛にいい習慣を日々の生活にぜひ取り入れてみてください。
4.シャンプーで育毛は可能か
世の中には「育毛シャンプー」と言われ期待されている商品が沢山あります。「いっぱいありすぎて、何がいいのかも正直分からない」という迷いを抱く人も少なくありません。
沢山ある選択肢の中から選ぶのはとても難しいですよね。
そこで、有効成分の濃度や良質なものについてピックアップしランキングしましたので、育毛シャンプー選びで悩まれている方は参考にして下さい。
5.まとめ:薄毛の原因は日用品のシャンプーにも潜んでいることをご存知ですか?
ここまで、「薄毛の原因は日用品のシャンプーにも潜んでいることをご存知ですか?」ということで、薄毛とシャンプーの関係性やシャンプーの正しい作法について解説してきましたが、いかがだったでしょうか?
このページの要点は以下になります
・薄毛に繋がりにくいシャンプーの作法について
・毎日のシャンプーの習慣で髪の毛を変えられる
・シャンプーで育毛することは可能である
シャンプーの使い方や髪の毛の洗い方ひとつで頭皮環境も大きく変わります。シャンプーにも当然合う合わないがありますので、いいと思って使ったシャンプーが肌に合わないこともあります。
その時は、無理に長く使わず、別のものに変えていきましょう。
日ごろの洗髪習慣を見直して、自分に合ったシャンプーを選び、頭皮環境を改善していきましょう。
薄毛にならないため、改善するためにも、まずは頭皮環境を整えて、正しいヘアケア習慣を身につけましょう。