AGA治療の開始後に脱毛が起きるのは副作用ではなく初期脱毛である

「AGAの治療を開始後に脱毛が起こった」

「AGA治療薬の副作用で髪が抜けた!」

と思われる人もいますが、治療開始後の脱毛の増加はAGA治療薬による副作用ではなく、初期脱毛であることが極めて高いです。

今回は、

・AGA治療とは何か

・初期脱毛とは

・初期脱毛を見極める方法

などについて説明していきます。

1.AGA治療とは?

AGA 治療

AGA治療と聞いても「具体的にどのように治療するのか?」について疑問を持たれている方も多くいます。

AGAクリニックには、どのような治療法があるのかについて説明していきます。

治療法については主に以下の2つがあります。

・投薬療法

・頭部へ直接注入

この2つの治療法について詳しく見ていきます。

1-1.投薬療法

一般的なAGA治療法がこの投薬療法になります。

薄毛は遺伝だから」と諦めてはいけない|薄毛遺伝の真実と改善方法」でも説明している通り、

AGAの改善には、AGA(男性型脱毛症)の原因となる、5αリダクターゼ(体内酵素)DHT(ジヒドロテストステロン)、男性ホルモンのレセプターへの受容などの働きを抑える必要があります。

これらのAGAの原因となる働きを抑えるために投薬が良いとされています。

AGAの原因となる働きのあるもの

・5αリダクターゼ(Ⅰ型とⅡ型)

 毛包のなかに存在する酵素でⅠ型とⅡ型が存在する。

男性ホルモン(テストステロン)と5αリダクターゼが結合することで、DHTが生まれる。

男性ホルモンと結合するのはⅡ型のものと言われている。

 

・DHT(ジビドロテストステロン)

 DHTが男性ホルモンのレセプター(受容体)と結合することによりAGA(男性型脱毛症)を引き起こす。

これらのものを抑制をし、髪の毛を生やすのがAGAクリニックで行われる治療になります。

1-1-1.AGA治療薬の種類

AGA治療のメインとなる投薬療法ですが、使用される治療薬は以下の3種類が多いです。

・フィナステリド(錠剤名:プロペシア)

・デュタステリド(錠剤名:ザガーロ)

・ミノキシジル

この3種類とは別にAGAクリニックでは、オリジナルの治療薬を有している所もあります。

しかし、AGAの治療薬として、厚生労働省の認可がおりているのはプロペシアザガーロのみです。

2005年にフィナステリド(錠剤名:プロペシア)、2015年にデュタステリド(錠剤名:ザガーロ)がAGA治療薬として厚生労働省に認可されています。

認可されているということもあり、特にプロペシアとザガーロはAGA治療薬として期待が出来ます。

もちろん、そのほかのミノキシジルやAGAクリニックのオリジナルの治療薬がAGAの克服に期待が出来ないということではありません。

ミノキシジルの効果は、日本皮膚科学会のAGA治療に対する使用推奨度はA(強く勧める)です。

そして、AGAクリニックのオリジナルの治療薬としては、

実際に「AGAスキンクリニック」の院長自らが発毛を実感したオリジナルの治療薬「Rebirth(リバース)」などが有名です。

このように、AGA治療に効果的な治療薬は数種類存在しますが、

「このくすりはAGAの治療に効く!」

と言われている治療薬でも自分自身に合う合わないがありますので、一概には、完全に「このくすりが有効だ!」とは断言出来ません。

気になる方はまず、AGA無料カウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか?

医師に相談し、自分に最適な治療法を見つけましょう。

AGA治療に有効とされる3種類の治療薬

1.フィナステリド(錠剤名:プロペシア)

効果:DHT(ジビドロテストステロン)の産生を抑制する。

 「発毛した」と感じる人も多数いる。

リスク:性機能の低下、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、など

 ※女性の使用は推奨されません。特に妊娠中は禁止となります。

2.デュタステリド(錠剤名:ザガーロ)

効果:DHT(ジビドロテストステロン)の産生を抑制する。

 フィナステリド(錠剤名:プロペシア)の3倍以上の効果があると言われている。

リスク:性機能の低下、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、など

 ※このくすりも女性の使用は推奨されません。特に妊娠中は禁止となります。

3.ミノキシジル

効果:血流改善、発毛促進、脱毛予防

 内服タイプと外用タイプが存在しており、特に有効とされるのは、外用タイプです。

リスク:湿疹、発疹、頭皮のかぶれやフケ、胸の痛み、動悸、手足のむくみ、皮膚炎類、など

※AGA治療の際、この3種類の治療薬の内、1種類のみ使用するということは少なく、「ザガーロとミノキシジル」などのように併用することが多いです。

注意:

これらの治療薬は独自で入手して使用せずに必ず医師の診断の元、使用するようにしましょう!

(※独自ルートでの入手は偽薬の場合もある)

1-2.頭部への注入

続いては、頭皮への直接注入についてです。

AGA治療のメインとしては、投薬療法になりますが、投薬療法で良くならない場合や患者が希望される場合は、頭部へ直接、発毛効果を高める注射をする治療もあります。

HARG療法(ハーグ療法)や成長因子の注入などが有名です。

注入療法の詳細については以下の記事で詳しく説明していますので、参考にしてください。

2.初期脱毛とは?

初期脱毛 AGA

「AGA治療薬を服用いているのに、抜け毛が増えた!」と思う人も少なくありません。

でも問題ありません。

初期脱毛の可能性が大きいです。

2-1.初期脱毛が起こる原因

AGAにより髪の毛が細く弱々しくなります。

この状態というのは、ヘアサイクル(毛周期)が乱れている状態です。

本来、髪の毛は3~6年かけて成長するものです。

しかし、AGAによりヘアサイクルが乱れていると、髪の毛は十分に成長出来ずに数か月~1年程度で抜けてしまいます。

この状態で、AGA治療薬を服用すると、今の細く弱々しい毛を押し出して新たな健康な毛を生やそうとします。

この時に細く弱々しい毛が脱毛することを「初期脱毛」といいます。

初期脱毛後は、強くコシのある髪の毛が生えてくるようになります。

また、ミノキシジルの効果として、血行促進があります。

血行促進されると、髪の毛まで栄養や酸素が血液から運ばれやすくなります。

髪の毛にたっぷりの栄養と酸素が運ばれて来たら、髪の毛が成長するのが容易に想像できると思います。

つまり、「初期脱毛はAGA治療の効果が出ている」とも判断が出来ます。

「AGA治療開始したのに、髪の毛の抜ける量が増えた!」と驚かない為にも把握しておきましょう。

初期脱毛について気になる場合は、治療前に医師に相談してみましょう。

3.初期脱毛を見分ける方法

初期脱毛 見極め

初期脱毛は治療の効果が出ている証ということを説明してきました。

では、初期脱毛を見分ける方法とは?

主に以下の3つの項目に当てはまるようであれば初期脱毛だと判断してもいいと思います。

1.脱毛した個所から産毛が生えてくる

2.AGA治療を開始して1ヶ月未満

3.頭皮トラブル(かゆみや炎症)がない

これらの項目に該当するようであれば、初期脱毛が起こり始めており、AGA治療薬が効果を発揮している可能性が大きいです。

3-1.初期脱毛の発生時期や期間

初期脱毛が発生する時期は、治療薬の服用開始後1~2週間で症状が出るという方が多いです。

初期脱毛が起きても、平均して1ヶ月程度で収まると言われております。

あまり長く続くようで、気になるのであれば、治療薬を処方してもらった医師に相談しましょう。

4.AGA治療は継続していくことが重要

AGA 期間

初期脱毛について説明してきましたが、いかがだったでしょうか?

AGAの治療を開始してから、初期脱毛が起こったことにより治療を止めてはいけません。

初期脱毛が起こるたびに治療を止めていたら、髪の毛は抜けていくばかりです。

初期脱毛を乗り越えた時にこそ、強くコシのある髪の毛に成長していきます。

最低でも半年は継続できるようにしましょう。

もちろん、副作用などで体調を崩す場合もあるので、無理に継続する必要はありません。

副作用とみられる症状が発生した時は、医師に相談しましょう。

必要に応じ使用を中断し、治療法を見直すことも重要です。

友人の体験談でもありましたが、

「AGA治療を開始したけど、1年たっても効果を感じなかった。

しかし、治療法と病院を変えたところ、発毛を実感出来た。」

このように自分自身に治療法が合わないという場合もあります。

ひとつの治療法を試して効果を感じなかったからと言って諦めず、治療法や病院を変えて、AGA克服を根気よくしていきましょう。

AGAに通いたいけど費用が心配という方は以下の記事を参考にしてみて下さい。

5.まとめ

今回は「AGA治療の開始後に脱毛が起きるのは副作用ではなく初期脱毛である」ということについて話してきましたが、いかがだったでしょうか?

簡単におさらいをします。

AGA治療には2種類の治療法が存在します。

・投薬療法

フィナステリド(錠剤名:プロペシア)、デュタステリド(錠剤名:ザガーロ)、ミノキシジル、など

・頭部への注射

HARG療法(ハーグ療法)、成長因子注入、など

AGAクリニックでは、投薬療法がメインですが、様々な注入療法も存在します。

そして、初期脱毛とは、細く弱々しい毛を押し出して新たな健康な毛を生やそうとする正常な反応です。

AGA治療薬が効いてきている証拠でもあります。

AGAの原因を正しく理解し、正しく対処していきましょう。

治療薬にもそれぞれ効果も違えば、リスクも違います。

AGA治療薬の副作用が発生する確率は1%~2%です。

確率が低いからと言って、油断はできませんが、おびえる必要もありません。

副作用におびえるのではなく、積極的に対処していくことが大切です。

万が一副作用が発生したら、使用を一時中断し、医師に相談するようにしましょう。

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