シャンプー時の抜け毛の量や朝起きた時の枕の抜け毛の量が気になったことはありませんでしょうか?
または、ブラッシングなどの際に髪の毛が絡んで抜けるなど、経験したこともあると思います。
しかし、抜け毛が多いからといって薄毛の症状だとは限りません。
もちろん、薄毛の進行による、毛の軟小化や抜け毛の本数が増えるということはありますが、それ以外にも病的なものによって抜け毛が増えることもあります。
抜け毛の本数が増えたことにより、薄毛を心配する人も少なくないと思います。
薄毛の進行なのか病的なものなのか、どちらにしても
抜け毛の本数が多い=頭皮トラブル
の可能性が大きいです。
病的な抜け毛でも、結果として、様々な要因が関連していますので、それにより薄毛になるということもあります。
そこで、今回は抜け毛による薄毛の進行を判断するポイントなどについて説明していきます。
1.抜け毛の原因
生え際、前頭部や頭頂部が薄くなっていることに気づきやすい男性型脱毛症(AGA)ですが、「薄毛になってきた?」と頭皮の異変に気付く最初のキッカケは抜け毛であることが多いです。
冒頭でお話ししました、シャンプー時の抜け毛以外にも、ヘアワックスなどの使用でも抜け毛の本数が多いことに気づくと思います。
「一体抜け毛の原因はなんなのか」ということについて以下記事で詳しく説明しています。
髪の毛の成長期間は3年~6年程と言われています。
この期間の間に髪の毛は成長して、抜けてを繰り返します。
そして、抜けた毛穴から新たな毛が生まれます。
これが正常なヘアサイクルになります。
成長期 ⇒ 退行期 ⇒ 休止期
休止期を経て、髪の毛が抜け落ちます。
つまり、誰でも抜け毛は起こります。
でも、気になるのは、抜け毛の本数の正常範囲ですよね。
2.抜け毛の正常範囲
抜け毛の正常範囲は、1日50本~80本です。
多くても、1日100本以内ぐらいなら正常範囲の抜け毛です。
多いと思われるかもしれませんが、人間の髪の毛の平均本数は10万本です。
その10万本の内、休止期に入っている毛は15%程あると言われています。
つまり、10万本の内約1万5千本の髪の毛はいつ抜けてもおかしくないということになります。
その内の50本~100本が1日で抜けても全く心配することはありません。
2-1.秋は抜け毛が多い
抜け毛の本数は季節により多少変化します。
春夏秋冬の中でも秋は抜け毛が増える季節になっています。
秋の抜け毛が増えることに関して身をもって体感している人もいるのではないでしょうか。
抜け毛の本数が増えたと言っている人で多いのは9月、10月という統計もあります。
理由については、まだ科学的に解明されていませんが、現時点で考えられる原因はあります。
それは、
夏の強い紫外線による体内の酸化させてしまう活性酸素が増え、体力の衰えや夏バテによる食事の偏り、熱帯夜による寝不足、などといった夏特有のダメージが髪に蓄積して、抜け毛に繋がっていると思われます。
または、動物のように冬に入る前に毛替わりをしているという説もあります。
秋に抜け毛の本数が増えても、健康な髪の毛がまた生えてきているなら問題視しなくてもいいでしょう。
2-2.若くても抜け毛に注意する
20代だから、若いからといって「抜け毛は無い」と安心してはいけません。
若ハゲで悩む10代や20代の人も近年増加傾向にあります。
僕は20代前半で薄毛が発症して、その当時は「若いから大丈夫」と完全に油断していました。
その結果、薄毛がかなり進行してしまいました。
なので、若いからと言って、油断しないようにし、「薄毛かな」と少しでも頭皮や髪の毛に異変を感じたら、すぐに原因を解明し対策していきましょう。
3.抜け毛と薄毛の関係
抜け毛と一括りに言っても、大きく2種類に分類できます。
それが「男性型脱毛症(AGA)・病的なもの」の2種類です。
つまり、男性型薄毛のAGAによる薄毛の進行なのか、病気による薄毛の進行なのかに分けられます。
冒頭で少し触れましたが、髪の毛にはヘアサイクルが存在しており、そのサイクルに基づき髪の毛が生えて、抜けてを繰り返しています。
しかし、薄毛が進行し始めると、成長期に十分に成長出来ないまま髪の毛は抜けてしまいます。
これがヘアサイクルの乱れになります。
ヘアサイクルの乱れによる抜け毛であれば、薄毛の進行の可能性が高いです。
AGAが原因の場合は、成長期に十分成長できていない産毛や弱々しい毛の抜け毛が目立ちます。
逆に、抜けた毛は太くて健康な場合は、病的な原因による抜け毛の可能性が高いです。
どちらの要因も頭皮トラブルなので、薄毛になる原因になるので、注意が必要です。
3-1.男性型脱毛症(AGA)による脱毛症
細く弱い毛ばかりが抜けていたら、薄毛の可能性があります。
しかし、もともと、髪の毛が細い人もいます。
1つの毛穴から2本か3本ほど毛が生えていますが、太く育つのはその内1本だけということもあります。
そこで、薄毛かどうかを判断するポイントとして注目したいのが、抜け毛の根っこの部分です。
正常な抜け毛の場合は根っこ部分がふっくらと膨らんでいます。
膨らんだところが白くなっているのが大事です。
正常に抜けた場合は、髪の毛のメラニン色素の供給もストップしているので、白っぽくなります。
根元がふっくらとしていなく、弱々しく、細い場合は男性型脱毛症(AGA)の可能性が高いです。
3-2.男性型脱毛症(AGA)以外の脱毛症
病的と言っても、いくつかの症状がありますので一つずつ見ていきましょう。
該当するものが無いかのチェックの参考材料として下さい。
自分が「該当するかも」と思われた方は、専門医や皮膚科の受診も視野に入れましょう。
3-2-1.脂漏性皮膚炎
頭皮には皮脂を分泌する皮脂腺や汗を分泌する汗線が多いので、頭皮が脂っぽくなりやすいです。
頭をしばらく洗わないでいると、臭いが出たり、菌の繁殖に繋がり炎症を起こしやすくなります。
菌の異常繁殖により、頭皮に炎症が起き、結果として抜け毛に繋がります。
3-2-2.接触皮膚炎
過度なパーマやカラーリングにより、頭皮に湿疹や炎症を起こすことがあります。
軽いかぶれなどであれば、表皮に起きている炎症なので、毛根まで影響は与えませんが、炎症があまり長引くと髪の毛の芯にもダメージを与え、抜け毛に繋がります。
3-2-3.円形脱毛症
脱毛症の中でも比較的多い症状です。
ある日を境に、髪の毛の一か所が小さくごっそりと髪が抜けていたりして、脱毛症に気づきます。
円形脱毛症の場合は、成長期の毛根が破壊されて細くなって抜ける成長期性脱毛になります。
脱毛箇所は1箇所の場合もあれば、数箇所ある場合もあります。
また、眉毛やまつげ、ひげ、わき毛、陰毛、などの体毛が抜けてしまう場合もあります。
今までは、ホルモンバランスの乱れやストレスによる原因だと考えられていましたが、近年では、自己免疫説が有力視されています。
これは、髪の毛を異物だと認識して攻撃されてしまうという説です。
原因や理由などは解明されていませんが、大体の場合は治療で治すか自然治癒します。
3-2-4.牽引(けんいん)性脱毛症
これは、文字通り髪の毛を長年縛っているとなる症状です。
髪を結ぶことにより、髪が引っ張られて弱くなって、抜けてしまうということになります。
女性に多いと思いますが、きつく髪を結ぶのはやめましょう。
きつく縛ったりしなければ回復していくと言われています。
3-2-5.放射線障害性脱毛症
がん治療のための放射線治療で、頭皮や身体の毛髪がある部分に放射線が当たると脱毛が起こります。
通常は1年前後で治癒します。
3-2-6.薬剤性脱毛症
くすりによる脱毛症もあります。
抗がん剤で毛母細胞にダメージを与え、成長期中の脱毛に繋がることがあります。
降圧剤や血糖降下剤、などの影響でも脱毛が起こることがあります。
ただし、いずれもくすりの投与をやめれば、脱毛症は回復していきます。
3-2-7.栄養不足による脱毛症
亜鉛、鉄、マンガンなどのミネラルが不足すると、休止期脱毛が起こる場合があります。
急激なダイエットや極度のストレスによる拒食症などになった場合も脱毛が起こることがあります。
3-2-8.トリコチロマニア(抜毛症)
これは自然に抜けていくものではなく、自分でも意識しないうちに毛を抜いてしまう症状です。
子供に多く見られる症状です。
この症状がみられるときは、精神的にストレスを強く感じていることが多いです。
精神科医で心のケアをする必要があります。
4.抜け毛対策では無く薄毛対策をしよう!
抜け毛が起こるのは正常なことです。
抜け毛が多い、又は増えてきたのなら、まずは抜け毛の状態や、身の回りの変化を確認しましょう。
それと同時に薄毛の進行も疑いましょう。
排水溝や枕についた抜け毛を数えるということは、精神的にも衛生的にも良くありません。
精神的にストレスを感じてしまうと返って薄毛に繋がります。
1本1本抜け毛を数えないと落ち着かないという場合は、抜け毛を一度専門医に診てもらうのも一つの手です。
無料相談が出来るおすすめ薄毛専門クリニック
①AGAヘアクリニック
こちらはオンラインでの無料相談が可能になっているところです。
オンラインで出来るのはAGAで苦労している人にとっては非常に助かります。
②秋葉原中央クリニック
カウンセリングや初診は無料です。
神経質になってしまってストレスを溜めるより、ちゃんと見てもらい心の安定を保ちましょう。
その他にも、薄毛対策について出来ることは沢山あります。
食生活や生活習慣など多くの対策が身近で出来ますので、薄毛が気になる方は以下を参考にしてみてください。
5.まとめ
抜け毛の本数と薄毛の関係性について説明してきました。
正常範囲の抜け毛は、1日50本~100本程度ということも言いましたが、あまり神経質にならないことが大切です。
そして、抜け毛には男性型脱毛症(AGA)と病的なものがあることも説明しました。
男性型脱毛症(AGA)による薄毛であれば、日ごろの生活習慣の見直しを初めとし、育毛剤の使用や薄毛専門クリニックの受診など、適切な対策をしていく必要があります。
病的な抜け毛の場合でも、症状に合わせて、皮膚科や専門医の受診をおすすめします。
病的な物でも、放置することによって、薄毛の進行に繋がることもありますので、的確に対処していきましょう。
抜け毛が増えたからと言って焦らずに、抜け毛の状態確認をし、どの症状に当てはまるのかを冷静に見分け、問題ない範囲であれば気にすることはありません。
逆に異常を感じるようであれば、症状に合った対策をしていきましょう。