若ハゲが進行して来ると、気になるのが「どうやって若ハゲを克服していくか」です。
若ハゲならではの悩みもあり、なかなか治療に踏み出せないという人も多くいます。
「治療するお金がない」
「なにをすればいいかわからない」
「お金を極力かけずに若ハゲを治したい」
など、多くの悩みが存在します。
今日は、そんな悩みも吹っ飛び、かつ、簡単に出来る若ハゲ対策を紹介していきます。
結論から言うと、糖質制限で若ハゲを克服できる可能性が高いです。
糖質制限と聞いたら、ダイエットを思い浮かべるかもしれません。
もちろん、糖質制限ダイエットは存在します。
しかし、各方面の書籍を読んでいると、糖質制限はダイエット効果だけではなく、髪の毛を取り戻す効果があると言われています。
糖質制限がどのように若ハゲに有効なのかと身体に与える効果や方法などを説明していきます。
1.ハゲが老化現象なら若ハゲはどうなる?
ハゲは老化現象として、とらえられることもあります。
仮に、ハゲが老化現象の1つなら、「10代や20代でハゲてくるいわゆる若ハゲはどうなる?」という疑問が生まれます。
20代は老化どころではなく、むしろ若いです。
「老化が原因でハゲた」と決めつけることはできません。
10代や20代の若ハゲには老化以外の大きな原因があるのです。
それが、生活習慣なのです。
若ハゲのみなさんにお聞きしたいのですが、
過去や現在の生活習慣で良くない習慣はありませんか?
例えば、下記のような習慣です。
髪によくない生活習慣
・徹夜や深夜まで寝ないことが多々ある
・食生活の偏りが異常にある
野菜いっさいなしで油ものが多い
炭水化物(糖質)ばかりの食事(ラーメン、チャーハン、ギョーザ、など)
・運動習慣がない
・髪の洗い方が雑
・ワックスなどのヘアスタイリング剤をよく使用する
・髪染やパーマをよくする
・シャンプーの過剰使用
など
考えられるだけでも多くの生活習慣の乱れがあります。
ちなみに、上記にあげた項目は全て僕の過去の生活習慣です。
もちろん遺伝的にハゲやすい家系かどうかというのもありますが、後天的の生活習慣がハゲの原因の可能性も高いです。
僕の場合は、薄毛遺伝体質の上に、生活習慣も乱れまくっていました。
これらを含めて、20代の比較的若い時からハゲが進行してしまったのだと感じています。
もちろん、老化により食事がままならない、運動できなくなる、代謝が落ちるなどの原因で老化によってハゲ始めるとというのは、あります。
しかし、若ハゲの場合は、生活習慣も大きく関係しているのだと覚えておいてください。
いろいろな生活習慣の乱れについて挙げましたが、
その中でも特に多くの人が乱れやすく、若ハゲにも影響する食生活について話していきます。
2.白米を食べすぎるとハゲる
生活習慣の乱れが若ハゲの原因であるという話をしました。
生活習慣の乱れの中でも特に、ハゲに繋がると言われているのが、食生活の乱れです。
食生活の中でも特に注意が必要なのが、炭水化物になります。
みなさんが普段主食としている、ごはん、パン、麺類、砂糖などです。
「じゃあ、炭水化物はとっちゃいけないの?」と思われる人もいますが、そうではありません。
そのなかでは、「炭水化物も含めバランスよくとることが大事」と言う話をしました。
炭水化物は人間の活動するために必要な栄養素です。
全く摂取しないのはダメです。
重要なことは、炭水化物を一切取らないのではなく、とる量を減らすのです。
1日3食の内1食のみご飯を食べるとか、ご飯を玄米にするなどの工夫をし、炭水化物の摂取量を減らすのです。
では、「炭水化物のとりすぎがなぜハゲるのか」について説明しています。
3.炭水化物が髪に良くない理由
炭水化物が髪に良くない理由としては、以下の二つが関係しています。
・終末糖化産物(AGE)
・活性酸素
この二つについて詳しく見ていきます。
3-1.終末糖化産物(AGE)
終末糖化産物(AGE)を説明する前にまずは糖化について話します。
糖化は、たんぱく質と糖質が結びついて、たんぱく質が劣化する反応です。
糖化したたんぱく質からは、悪玉物質が大量に作られます。
大量に作られた悪玉物質こそがAGEです。
老化を進行させる最悪の物質としてAGEは広く認知されており、危険物質としても恐れられています。
ここで人体の成分構成を見てみましょう。
続いて、人間の食生活での成分比率を見て下さい。
参考書籍:藤田博士の毛髪蘇生法 「55歳のハゲた私が76歳でフサフサになった理由」より
この2つのグラフを見たら一目瞭然です。
人体を構成している成分と我々が食事で体内へ摂取している成分の比率が全く持って一致しません。
人体での糖質の割合は約1%です。
それにもかかわらず、我々が摂取している食事では、糖質が約68%もあります。
現代の食生活がいかに我々の身体に危険かを上記のグラフから読み取れます。
AGEは終末糖化産物の総称であり、種類は数十種類存在します。
そして、一度、AGEになってしまうと元のたんぱく質や糖質には戻れません。
AGEが身体の各所に蓄積すると、その部分の老化が著しく進みます。
これを「スローミイラ現象」といいます。
3-1-2.スローミイラ現象
糖質の過剰摂取によって、体内のたんぱく質がAGEに変わり、老化が進んでいき、身体がミイラのように干からびていく現象のことです。
スローミイラ化が進めば、身体の老化だけではなく、様々な病気の元にもなります。
当然、頭皮にもAGEが蓄積することはあります。
頭皮にAGEが溜まれば、髪に十分な栄養な水分が行きわたりません。
若ハゲの場合、髪にコシが無く、弱々しいと感じることは無いでしょうか?
これは、頭皮がスローミイラ化している証拠です。
髪の毛の成長に欠かせない、栄養や酸素、水分が思うように補給できないので、当然髪のコシも無くなり弱くなっていきます。
しかも、髪の毛本体もスローミイラ化します。
髪の毛の成分のほとんどがケラチン繊維というたんぱく質です。
たんぱく質である以上スローミイラ化するのは避けられないでしょう。
3-2.活性酸素
そして、もう一つ髪に良くないとされるものが、活性酸素というものです。
効いたことがある人もいると思いますが、活性酸素の働きを抑えることが、老化の進行を抑えるのに大事です。
老化は、身体のさびとも言われており、
「薄毛になった」
「シワが増えた」
「髪の毛が白くなった」
などは老化現象で、身体のさびつきのサインです。
では、なぜ体はさびるのかというと、それは僕たちが日々吸い込んでいる酸素に潜んでいます。
人間は、1日に500リットルもの酸素を体内に取り込んでいると言われており、その酸素を使って、食事の消化吸収を助けたり、活動するためのエネルギーを作り出すのに役立てられています。
問題なのは、吸い込んだ酸素の内、2%は活性酸素に変わってしまうことです。
酸素によって身体は酸化するのですが、活性酸素は酸素よりも強い酸化力を持っております。
では、「なぜ活性酸素が作ら出されるのか?」というと、
実は、活性酸素には強い攻撃力があり、体内に侵入したウィルスを退治する働きがあります。
しかし、ウィルスの退治で使用されなかった活性酸素は身体にとって害となります。
健康な身体の組織まで、酸化させてしまいます。
特に現代人は活性酸素を発生させやすい環境にいます。
世の中が便利になり、1人1台スマホを持つ時代ですが、このスマホから出る電磁波も身体にとっては異物です。
冷蔵庫や電子レンジ、さらには、駅のICカードを使用した改札など、様々な物から発せられる電磁波を常に僕たちは浴びているのです。
当然活性酸素は、頭皮や髪の毛にも良くない働きをします。
活性酸素によって、頭皮や髪の毛の細胞が攻撃されれば、細胞はさびて活動できなくなります。
頭皮の細胞が活動しなければ、新たな髪の毛を生やすことも、成長させることも出来なくなってしまいます。
薄毛を改善させるためには活性酸素の発生を抑える必要があるのです。
活性酸素の働きを抑える方法を次章で説明しています。
4.若ハゲの改善に重要な食事の選び方
ここまでの説明で糖質が若ハゲの大きな原因になるということがわかって頂けたかと思います。
ここからは、「若ハゲ改善に重要な食事の選び方」について話していきたいと思います。
ここで重要になってくるのが、
・糖質制限
・活性酸素の発生を抑える
の二つになります。
これらについて、詳しく見ていきます。
4-1.糖質制限
ごはんやパン、麺類に多く含まれる糖質を良く食べるということは、終末糖化産物(AGE)が出来やすく、身体がスローミイラ化(老化)するという話をしました。
頭皮や髪の毛が老化することによって、成長に必要な栄養や酸素がうまく頭皮まで行きわたらなくなります。
行きわたらなければ、髪は栄養を補給できずに成長出来なく、抜けてしまいます。
これを防ぐために、糖質制限がおすすめです。
やり方としては、
・1日3食の内1食だけを炭水化物抜きにする
慣れてきたら、ご飯の量を減らしたり、2食抜いて見たりと工夫しましょう。
注意
全く炭水化物をとらないのも健康に良くないので、3食全て抜いてしまわないようにしましょう。
僕の場合は、夜は炭水化物を極力抜くようにしています。
また、ご飯を食べる場合も、白ごはんより玄米などにしています。
白ごはんより玄米の方が、カロリーも糖質も低いです。
砂糖を大量に使用したお菓子やジュースなど、小麦粉で作った皮(餃子や焼売、肉まん)なども糖質が高いので控えましょう。
また、お菓子やジュースには添加物や保存料も大量に使用されていますので、身体には良くありません。
4-2.活性酸素の発生を抑える
続いては、活性酸素を抑えることです。
活性酸素を抑える方法としては、以下の5つです。
・タバコを控える
タバコの煙は活性酸素を発生する手助けをします。
・お酒を控える
アルコールを肝臓で分解するときに、活性酸素が発生します。飲み過ぎには注意しましょう。
・適度な運動
ウォーキングなどの軽めの運動をしましょう。
激しい運動は呼吸量が増え、返って活性酸素の発生を増加させます。
・紫外線を避ける
紫外線を有害だと判断し活性酸素を発生させてしまいます。
・ストレスを上手く発散する
ストレスによる血行不良が回復するときに活性酸素が発生するので、ストレスを溜めないようにすることが大切です。
この5つの方法以外にも、食事により活性酸素を抑えることも出来ます。
5.食べ物の調理法も大切
食べ物の調理法も大切です。
AGEの量は、調理法によっても変わります。
・AGEの量が増える調理法
「揚げる、焼く」などの高温調理は、AGEが発せしやすくなります。
・AGEの量が減る調理法
「蒸す、煮る」などの調理法はAGEの発生を抑えることが出来ます。
鶏肉に例えてみると、
茹でた鶏肉のAGE値が1だとしたら、焼いた場合は10になります。
さらに、脂をまぶしながら焼いたものは20にもなります。
このことからも分かる通り、ハンバーガーやポテトフライなどのファストフードはAGE値が高いです。
毎日、ハンバーガーやフライドポテトを食べることは身体によくないことは容易に想像が出来ると思います。
このようにAGEの値は調理法によっても変化するので、日々の食事の料理法にも気を配りましょう。
6.育毛剤やAGAクリニックの受診も視野に入れる
ここまで話してきました食事法だけでからなず「髪が生える」とは断言はできません。
薄毛の原因というのは年々解明されてきていますが、まだ完全に解明されたわけではありません。
食事を変えるだけで薄毛を改善出来るのに越したことは無いですが、心配な場合は育毛剤やAGAクリニックの受診も視野に入れましょう。
現に、僕は生活習慣の改善と育毛剤の使用で若ハゲを改善しました。
7.まとめ
ここまで「若ハゲ対策予防にいい食べ物は何?糖質制限が若ハゲの救世主だった?!」という話をしてきましたが、いかがだったでしょうか?
簡単におさらいをします。
まず、糖質(白米、パン類、麺類、砂糖、など)のとりすぎがハゲの原因になります。
糖質(炭水化物)が髪に良くない理由としては
・終末糖化産物(AGE)
・活性酸素
この二つが関係しています。
AGEは、たんぱく質に糖分をまぶして、べとべとにしたような状態を指します。
老化を進行させる最悪の物質としても認知されています。
活性酸素は身体を酸化させてしまいます。
酸化させられた身体の細胞はうまく機能しなくなります。
人間の身体はたんぱく質が主体で作られているのに、現代の食生活では糖質がメインになっているから、そもそも食生活と身体の構成があっていません。
体内の糖質はわずか1%前後なのに対して、食事では60%以上が糖質です。
若ハゲを改善したい場合は、
・炭水化物を避けること
・活性酸素を抑えること
が重要になります。
ちなみに、炭水化物は糖質+食物繊維です。
若ハゲの原因となるのは、食物繊維を引いた糖質になります。
また調理法も、「蒸す、煮る」にすることで、AGEの生成量を減らすことが出来ます。
なかなか日ごろの食生活をすぐに変えることは難しいかもしれませんが、少しずつ変えていきましょう。
AGEと活性酸素を抑えるということは、4大疾病「がん、糖尿病、脳卒中、心筋梗塞」の予防にもなります。
今回は、自分が若ハゲで悩んでいたということもあり、若ハゲをメインとして話してきました。
しかし、これらのハゲ対策(糖質制限、活性酸素を抑える)は若ハゲだけではなく、全てもハゲに効果が期待できると思っています。
結局僕たちは「食」により体が育ってきましたので、「食」の大切さを誰よりも理解しているはずです。
食事の変化だけでは心配という方は、育毛剤の使用やAGAクリニックへの相談も検討してみましょう。
育毛剤やAGAクリニックで処方される薬は多くの方が効果を実感しているというのも本当です。
日ごろの小さな習慣がやがては大きな変化を生みます。
ぜひ、今日から出来る若ハゲ対策を試してみて下さい。