「ダイエットしてから急に髪の毛が抜けてきた」「過酷なダイエットは薄毛になる?」とダイエットがきっかけで薄毛が気になりだしたという人は多くいます。
最初に結論を申しますと、急激に行うダイエットは薄毛のリスクを高めてしまうので、「過酷なダイエット」はしないようにしましょう。
このページでは以下のことを解説しています。
・ダイエットで薄毛にならないために気をつけることとは
・おすすめのダイエット法
・過酷なダイエットが原因で薄毛になってしまった場合の対処法
髪の事を考えれば、日々十分な栄養と酸素を行きわたらせることで、毛周期を正常に保つことになるので、無理なダイエットは毛周期の乱れや抜け毛に繋がるのでおすすめできません。
今思えば、僕も過去に過酷なダイエットで身体にムチを打って必死にやっていましたが、それが今の薄毛の原因にもなっているのではないかと思っています。
ダイエットを決意し、1年間で39㎏ダイエットしましたから、相当な無茶でした。
トマト1つやキュウリ1本で食事を済ましていた時もありましたので、当然髪にも栄養が行きわたらないし、毛周期も乱れます。
このページをご覧いただければ、無理なダイエットが薄毛に繋がる原因とダイエットで薄毛にならない為に気を付けること・おすすめのダイエット法も含めて、紹介していきますので効率よく髪の毛に負担をかけずにダイエットしていくことができるでしょう。
また、すでにダイエットが原因で薄毛になってしまった場合の対処法についても理解することができ、薄毛改善を大きく前進できるでしょう。
1.過酷なダイエットが薄毛を進行させる6つの原因
早速、過酷で無理なダイエットが薄毛に繋がる原因について6つ説明していきます。
具体的には「過酷な食事制限による栄養不足、筋肉量の低下、ダイエットによるストレス、ダイエットの疲労による睡眠不足、ホルモンバランスの乱れ、低体温症」の6つが主な原因になります。
一つずつ解説していきます。
1-1.過度な食事制限による栄養不足
先ほども少し話しましたが、僕がダイエットをしていた時は、極端に食事制限をしていました。ご飯を食べるのにも、食べる米の量で何十分も悩んでいた時期もありました。
また、果物のみとか、ゼリーやヨーグルトをご飯一食の代わりに食べていた時期もありました。髪の毛の主成分は「ケラチン」というたんぱく質が約100%を占めています。
その他にも、毛周期を整える為に必要な栄養素や髪の成長に必要な栄養素も多くあります。髪の成長には多くの栄養素が欠かせないのに、当然偏った食生活は薄毛に繋がってしまいます。
僕の髪が薄くなり始めたのが、20代前半で、ダイエットをしていた時期は18歳の頃なので、やはり極端な食事制限による栄養不足が薄毛に少なくとも関係していると思っています。
過度な食事制限はしないようしましょう。
1-2.筋肉量の低下
急激なダイエットは筋肉量の低下にもつながってしまいます。筋肉は身体の代謝をアップさせるのに欠かせません。その重要な新陳代謝が悪くなれば、血行不良や細胞分裂にも影響を与えます。
毛母細胞の働きも低下し、毛周期の乱れなどに繋がり、薄毛の進行を促進させてしまう可能性があります。
1-3.ダイエットによるストレスの蓄積
ダイエットによるストレスは大きいです。
「好きな物を食べられない、食事制限、思うようにダイエットの成果が出ない」など、これらのことが精神的、身体的ストレスになります。
また、ストレスによる緊張で自律神経も乱れ、血流を悪くしてしまいます。
1-4.ダイエットの疲労による睡眠不足
ダイエットの疲労や、ストレスにより睡眠不足になってしまうことが多くあります。僕もありましたが、お腹がすきすぎて眠れない時もありました。結局食べてしまい、さらにストレスにもなるし、眠れなくなります。
夜の時間帯は一番成長ホルモンが分泌されるので、その時間帯(22時から深夜2時)に眠れないと、髪の毛の成長にも良くないです。
1-5.ホルモンバランスの乱れ
食事制限などによって体内の栄養素のバランスが崩れるとホルモンバランスの乱れに繋がります。
ホルモンバランスが乱れると、必要以上に男性ホルモンが分泌することになり、結果、男性型脱毛症(AGA)になり薄毛になってしまいます。
男性型脱毛症(AGA)の主な原因は男性ホルモンによる作用と言われていますので、ホルモンバランスの乱れは薄毛を促進させてしまうことになります。
1-6.低体温症
栄養不足になり、筋肉量が下がると代謝も悪くなります。代謝が悪くなると、低体温症になってしまうこともあります。
低体温症とは・・・
体の中心部の温度が35℃以下の時を指します。
低体温症はダイエットで痩せにくいということにも繋がります。それと同時に、薄毛にも繋がってしまいます。酸素や栄養素を運ぶ血液の働きが低体温によって悪くなるからです。
2.ダイエットで薄毛にならない為に気を付ける6つのこと
ダイエットが思うように出来て、それが原因で薄毛にならないように気を付けることについて説明していきます。基本は以下の6つの事に気を付けてもらえれば、ダイエットによる薄毛の心配は大きく減らせるのではないかと思います。
2-1.栄養バランスの摂れた食事
栄養バランスの取れる食事はダイエットにも薄毛にも効果的です。食事の偏りはダイエットにも髪にも良くありません。
1日3食バランスよく食べることが、ダイエットの一番の近道で、髪の毛を育てるという視点でも重要になってきます。
2-2.正しい運動習慣
筋トレをすると男性ホルモン(テストステロン)の増加に繋がります。
勘違いされがちですが、薄毛の原因は男性ホルモンではなく、男性ホルモンが体内の酵素(5aリダクターゼ)によってDHTに変化して発症するものです。
詳しくは以下ピックアップ記事で説明しています。
この男性ホルモンが増加すると、AGAの原因となるDHT(ジヒドロテストロン)に変化する量が増えて薄毛に繋がってしまいます。
では、どのような運動が良いかというと、ダイエットで筋トレを取り入れるのではなく、有酸素運動をするようにしましょう。
有酸素運動は代謝アップにも繋がります。また、足はポンプの役割を果たしてくれるので、血液の循環を促進させてくれます。ダイエットにも薄毛にも効く有酸素運動を取り入れましょう。
有酸素運動であれば、ジョギングでもランニング、サイクリングなど何でもいいです。
目安としては、1回の運動で30分以上は続けましょう。可能なら毎日運動し、厳しいなら週に4日か5日は運動する習慣をつけましょう。
走るのが苦手な人は水泳をするのもいいでしょう。水泳は有酸素運動の中でも特に身体にいい効果だらけです。ただし、水泳をあまりにもハードにやってしまうと、無酸素運動になってしまいます。ゆったりと長く泳ぐようにしましょう。
2-3.ダイエットによるストレスを溜めないコツ
ダイエットにも薄毛にも効果があり、さらにはストレスを発散する効果のあるのが「ヨガやストレッチ」です。ヨガやストレッチはストレス発散の効果があり、心を落ち着かせる働きがあります。
さらには、ヨガにより血流、代謝のアップにも期待できるので、ダイエット効果を上げ、薄毛の改善にも繋がりますので、ぜひ取り入れてみましょう。
あと、「無理な食事制限をしない、適度な運動」などもストレスを溜めないコツでもあります。
また、急激なダイエット自体がストレスの元です。ダイエットは一朝一夕で出来るものではありません。あまり急がず、長い目で見て計画的に痩せていきましょう。1ヶ月1kgペースで減量し、1年で10kg前後を目標にしましょう。
2-4.サプリメントを上手に使う
ダイエットをしていると、思うように栄養が摂れなくなる時がありますが、その際はビタミン剤などのサプリを取ることもいいでしょう。
お手軽に摂取できるものも多くあり、病院でも処方してくれるところもあります。
また、髪の毛の成長や毛周期の正常化、頭皮環境を整えてくれるサプリもありますので、気になる方はサプリの使用も視野に入れてみてください。
2-5.ホルモンバランスを崩さない
ホルモンバランスを崩さずに整えることも重要になります。
ホルモンバランスが崩れる主な原因
・炭水化物のとりすぎ
・運動不足
・ネガティブ
・ストレス
などがあげられます。ホルモンバランスを整えるためにはまず、崩さないことを意識しましょう。
ホルモンバランスを整える方法
・カルシウム(乳製品、小魚、ゴマ、ひじき)の摂取
カルシウムは自律神経の働きを良くします。
・夜更かし睡眠不足をなくす
夜の22時から深夜2時は成長ホルモンが最も分泌される時間帯です。極力眠るようにしましょう。
・適度な運動
ストレッチやウォーキングなどの軽い運動でも効果があります。
・ストレスを溜めない
自分に合ったストレス発散法を見つけましょう。「一人カラオケ、人に愚痴を聞いてもらう、リラックスできる音楽を聴く」など何でもいいです。
などがありますので、ホルモンバランスを整えるのに参考にして下さい。
2-6.入浴による代謝アップ
入浴をすれば、低体温症の予防や代謝アップ、成長ホルモンの分泌と良い影響だらけです。また、ダイエットによる薄毛の予防にもつながります。
入浴時のシャンプーの仕方にも薄毛に繋がる原因が多く潜んでいるのでそれについては以下関連記事で詳しく説明しています。
3.薄毛にならない為のおすすめダイエット法
様々なダイエット法が世には出まわっています。出まわっているダイエット法の中には、過酷なものもあります。
結果的にそれで痩せたとしても、リバウンドや身体の不調に繋がる危険が高まります。それでは、せっかく痩せたとしても、意味が無く本末転倒です。
その中で、健康的にやれられるものがあればいいですが、一番はやはり健康的に痩せていくことです。以下の2つ「食事のバランスと運動習慣」のことを意識したダイエット法をおすすめします。
オーソドックスですが、一番健康的で効果を感じるものだと思います。
3-1.栄養バランスを考えた食生活
栄養バランスを考えた食事で、1日3食をバランスよくとるようにしましょう。夕食は速く済ませるに越したことはないですが、仕事の関係でどうしても遅くなる時はあります。
なので、遅くても19時までには済ませるようにしましょう。人間は夜になると、身体は休憩モードに入るので、食べたものがそのまま体に蓄積されます。
朝や昼間であれば、食べたものが日中の活動エネルギーになるからいいですが、夜は寝るだけなので、エネルギー消費が少ないです。
食材で補えなかった栄養素はサプリなどで補給するのもおすすめです。
食事によるダイエット法のまとめ
・栄養バランスを考えた食事にする
・夕食は遅くても19時までに済ませる
・炭水化物を抜くのは1食までにする(抜くなら、夕食で抜くのが効果的)
・ジュースやお菓子は控える(どうしても飲みたい時は味付きの炭酸水がおすすめ)
・なるべく自炊する
食事では、これらの事を意識しましょう。
3-2.ヨガやストレッチ、有酸素運動を取り入れる
続いて、適度な運動習慣です。僕は、ダイエットをしていた時は夜はほぼ毎日約30分走っていました。走りたくない時もあったので、その時は家でできるエクササイズやストレッチをしていました。
ヨガやストレッチでも効果を感じられますので、苦手な人はまずは軽い運動からしていきましょう。
おすすめの運動
・ジョギングやランニング
・水泳
・階段の昇降
・通勤退勤時に一駅早く降りて、歩く
・エレベーターやエスカレーターを使わず、階段を利用する
・ヨガやストレッチ
・ジムに通う
など、日ごろの生活習慣の中にも運動量をアップさせる方法は沢山あります。また、ジムに通うと運動プログラムがあるので、それに参加するのもいいでしょう。インストラクターの先生がいるので、楽しく運動が出来、ストレス発散にもなります。
朝の30分のランニングと朝15分、夜15分に分けた場合のランニング効果は一緒という結果が出ています。
なので、運動が苦手な場合は一日に何回かに分けて運動するのもいいと思います。日ごろの生活習慣を見直して、是非運動習慣を取り入れましょう。
4.ダイエットにより既に薄毛になってしまった場合の育毛法
ここまでは、ダイエットによる薄毛の進行についての原因や対策を説明してきました。では、既に「ダイエットで薄毛になってしまった」という人はどうすればいいのでしょうか?
それは、「すぐに対策を行う」です。
・すぐに栄養バランスを考えた食事にする
過酷なダイエットにより薄毛になってしまった人で、栄養素のとれたバランスのいい食事を摂っただけで元に戻った人もいます。
なので、まずは食生活を見直しましょう。
「普段料理をしない」「栄養バランスを考えられない」という人は、ウェルネスダイニングという宅配サービスを使用してみましょう。このご時世なので、外出せずにおいしく栄養のある食事をとってみることもおすすめします。
詳細については以下記事で解説していますので、ぜひ参考ください。
・薄毛改善に取り組む
次は薄毛改善に取り組むです。薄毛改善にもいろんな方法があります。日ごろの生活習慣の見直しや食生活、洗髪習慣、育毛剤の使用など多くあります。
それらの方法については以下関連記事で詳しく説明しています。
5.まとめ:過酷なダイエットは薄毛になる!気を付けるべき6つのこと
今回は、「過酷なダイエットは薄毛になる!気を付けるべき6つのこと」というテーマで過酷なダイエットと薄毛の関係性について書いてきましたが、いかがでしたでしょうか?
このページの要点は以下になります。
・ダイエットで薄毛にならないためには、栄養バランス、運動習慣、ストレスを溜めないなどが大切である
・栄養バランスを考えた食事と運動習慣で薄毛のリスクを減らす
・栄養バランスを考えた食事は作れないという方は「ウェルネスダイニング」がおすすめ
・ダイエットが原因で薄毛になってしまった場合は、早急に対策をする
ご自身に当てはまることはありませんでしたか?僕自身が間違った過酷なダイエットで髪を失っています。
過去には戻れないので今ではどうすることも出来ませんが、ダイエット後の薄毛でも日々のケアによっては薄毛を改善することが出来ます。
僕が改善出来たように、これを見ているあなたもきっと改善出来ます。無理の無いダイエットで、長い目で見て、長期的な目標を立てて健康的に痩せていきましょう。
そして、食事のバランスと運動習慣
この2つの改善が一番健康的で効果を感じるダイエット法だと思います。
今回書いてきたことに注意し気を付けていれば、「髪の健康も保たれ、理想のダイエット」も出来ると思いますので、是非参考にしてみてください。