薄毛治療やAGA治療と調べると、からなずと言っていいほど出てくるのが「プロペシア」です。
プロペシアの効果や副作用について疑問もあります。
「プロペシアの副作用が怖い」
「本当に効果があるのか?」
など、これらの疑問は絶えません。
そこで、今日は、プロペシアの効果や副作用、入手方法から使い方までを説明します。
1.プロペシアとは?
みんながプロペシアと呼んでいる薬は、フィナステリドという名で最初に米国が開発した薬になります。
前立線肥大症や前立腺がんの治療薬として用いるために開発されたのが始まりです。
その後、AGA(男性型脱毛症)対策に効果があると認められ、プロペシアという商品名で各国より販売されました。
日本では、「フィナステリド(錠剤名:プロペシア)」として認知されており、2005年に厚生労働省がAGAの治療薬に認可しています。
2.プロペシアの効果
プロペシアの効果は、5αリダクターゼⅡ型という体内酵素の働きを阻害し、男性ホルモンのテストステロンがDHT(ジビドロテストステロン)に変化するのを抑制します。
薄毛遺伝について、以下関連記事で詳しく話しています。
男性ホルモン(テストステロン)に体内酵素(5αリダクターゼ)が働き、DHTを生みます。
そして、薄毛の原因はこのDHTだと考えられています。
DHTが働くことによって、ヘアサイクルがどんどん短くなり、髪の毛が十分に成長しきる前に抜けてしまいます。
つまり、プロペシアの効果としては、正確に言えば体内酵素(5αリダクターゼ)の働きを阻害することですが、簡潔に言うと、「DHTの生成を抑止する」ということになります。
DHTを抑止して起こることは「抜け毛が減る」ということになります。
男性薄毛の原因の多くはAGAだと言われています。
AGAの原因はDHTによるものです。
プロペシアによって、DHTの生成を抑えるということは、抜け毛が減るということです。
抜ける毛が減れば、新たに生まれてくる毛も成長しきる前に抜けるということが無くなります。
このような流れから、毛髪が増えるのです。
ただし、プロペシアは薄毛の進行を抑止することはできる効果があっても、発毛効果や育毛効果はありません。
そこで、出てくるのがミノキシジルになります。
詳しくは「7.プロペシアの効果を上げる2つの方法」で説明していますが、プロペシアは、ミノキシジルなどと併用することで互いに相乗効果を発揮し、薄毛治療に大きく期待が出来ます。
プロペシアで薄毛の進行を抑止し、ミノキシジルで発毛促進をするのです。
ミノキシジルについては下記関連記事を参考下さい。
プロペシア単体では、薄毛の進行を止める効果しかないが、他の発毛や育毛効果のある成分と併用することで、最大の効果を発揮し、薄毛の克服への道が見えてきます。
ここで出てくる疑問として、
「プロペシアに発毛効果がないなら、服用する意味ないよね?」
「ミノキシジルだけでもいいような気がする」
などがあります。
この答えとしては、「ミノキシジルだけではダメ」ということになります。
先ほども説明したように、プロペシアは薄毛の進行を抑える効果があります。
ミノキシジルによって育毛や発毛に成功しても薄毛の進行を抑えているわけではないからまた抜けてしまいます。
せっかく、発毛や育毛に成功してもAGAによりまた抜けてしまっては意味がありませんよね?
だからこその併用になります。
◎プロペシアの効果のおさらい
・DHTの生成を抑止する
・抜け毛が減る
3.プロペシアの副作用
副作用としては、以下のようなものが報告されています。
・胃部不快感
・性欲減退
・肝機能障害
これらの副作用はあくまでも可能性であって、必ずしも起こり得るものではありません。
ただし、発現率は0.4%~1%前後と低めです。
※注意点
女性の使用は控えるよう言われています。
特に、妊娠中の女性の服用は胎児への影響などを考慮して禁止となっています。
4.プロペシアの入手方法
基本的にはAGAクリニックなどの薄毛治療専門のところで入手します。
しかし、以下の2つの場所でも入手は出来ます。
・病院内の処方
・医師の処方箋があれば、薬局でも処方してもらえる
いずれにしても、医師の診断が必要になります。
注意
一部、通販で入手できる場合もあります。
しかし、大半は海外から輸入しているもので、偽薬の割合も高いです。
ただでさえ副作用が発生する恐れのあるくすりなので、医師の診断なしに使用するのはやめましょう。
必ず、専門の医療機関で医師の診断を受診してから処方してもらうようにしましょう。
5.プロペシアの使用方法
プロペシアは、0.2㎎と1㎎があります。
使用しながら、0.2㎎か1㎎かを使い分けていきます。
詳しくは、こちらをご確認下さい。
日本国内で臨床実験も行われており、48週間の比較試験にて
1mg/日では 58.3%
0.2mg/日では 54.2%
軽度改善以上の効果があったとされています。
引き続き1mg/日の投与での試験では
2年間の内服により68%
3年間の内服により78%
の改善効果が得られています。
6.プロペシアは若ハゲ対策にも有効
プロペシアの効果について見てきましたが、
「誰にでも効果があるのか?」
という疑問がまだ残ります。
その答えとしては、「AGA(男性型脱毛症)であてば、誰にでも効果を感じる可能性が高い」です。
若ハゲ(10代~30代)であろうと、中年期(40代~60代)の薄毛であろうとAGAによる原因であればプロペシアは効果を発揮する可能性が高いということになります。
6-1.AGAチェックについて
AGAチェックという言葉を聞いたことがありますでしょうか?
AGAチェックとは・・・
AGAチェックは、血液や髪の毛のDNA検査をすることによってAGA(男性型脱毛症)のリスクとフィナステリド(プロペシア)の効果を判定する検査です。
専門の医療機関で受診することが出来ます。
この検査は一度受ければOKです。
女性の方でも受診可能です。
先ほど、DHTが薄毛の大きな原因になるという話をしましたが、この話には続きがあります。
正確には、DHTが男性ホルモン受容体レセプターに作用することで初めて薄毛の症状がでます。
男性ホルモン受容体レセプターが遺伝されているかどうかがAGAを発症させるかどうかのカギを握っています。
AGAチェックにより、DNAの配列を調べて、男性ホルモン受容体レセプターが遺伝されているかどうかを検査します。
まとめると、AGAチェックで分かることは以下の3つです。
・AGA(男性型脱毛症)のリスク
・フィナステリド(プロペシア)や他の治療薬の効果が発揮できるか
・男性ホルモン受容体レセプターが遺伝されているか
この3つを理解し、最適な治療法を施していくのが理想です。
7.プロペシアの効果を上げる2つの方法
ここでは、プロペシアの効果を上げる2つの方法について話していきます。
7-1.他のAGA治療薬と併用する
先ほども少し触れましたが、プロペシアの治療効果を上げる方法としておすすめなのが、ミノキシジルなどの他のAGA治療薬と併用することです。
併用することにより、お互いの欠点をカバーし合い、健康に強く、髪を育てていくとこが出来ます。
7-2.日ごろの生活習慣を改善する
プロペシアの効果を上げるもう一つの方法としては、生活習慣を改善することです。
生活習慣の改善と言っても様々です。
主にあげられることとしては、以下の5つです。
・食生活
・運動習慣
・睡眠時間
・ヘアケア習慣
・ストレスを溜めない、上手く発散する
食生活の偏りによる栄養不足、運動不足による血行不良、睡眠時間の乱れによるホルモンバランスの乱れ、へケケア習慣がないことによる髪ダメージ、などこれらは全て薄毛の原因に繋がります。
薄毛改善に本気で取り組むのであれば、日ごろの生活習慣もしっかりと見直しましょう。
8.まとめ
ここまで、「プロペシアの効果と副作用について|若ハゲ対策にも有効?!」ということで話してきましたが、いかがだったでしょうか?
簡単におさらいをします。
まず、プロペシアとはフィナステリドという成分から出来たAGA治療に有効な錠剤になります。
プロペシアは日本皮膚科学会でもAGA治療薬としては推奨度A(行うよう強く勧める)と定められています。
処方される場所はAGAクリニックなどの専門の医療機関や薬局、病院内の処方です。
海外輸入して、販売している偽薬もあるので、通販などでは仕入れないようにしましょう。
副作用なども発生する恐れがあるので、ちゃんとAGAクリニックなどで医師の診断の元、処方してもらいましょう。
用量としては、0.2㎎と1㎎のプロペシア錠剤を1日1錠になります。
詳しい用法が心配な場合は、処方してもらう医療機関で確認しておきましょう。
AGA治療のメインとなるのが投薬治療になるのですが、
「くすりに頼りたくない」
「育毛剤すらも少し怖くて使えない」
という人は、生活習慣の見直しをして、身近のできる対策をしていきましょう。
僕は育毛剤を使用しましたが、生活習慣を見直すだけでも少なからず効果を感じることが出来ると思います。
ここまで、プロペシアをメインに話してきましたが、
プロペシアの後継治療薬として、デュタステリド(錠剤名:ザガーロ)が新たに2015年に厚生労働省の認可を受けています。
ザガーロの薄毛治療効果はプロペシア以上と期待されています。
ザガーロについては以下を参照ください。