「頭がかゆい!」と思いかきはじめたのはいいけど、止まらなくなったことはないでしょうか?
頭皮がかゆいのにはちゃんと原因があります。
薄毛の進行のサインかもしれないので、放置しておくのはやめましょう。
今日は、頭皮のかゆみの原因と対策そして、薄毛の関係について説明していきます。
「寝る前にいつも頭皮がかゆくなる」
「頭皮のかゆみがいつも気になる」
「頭皮がかゆくて掻くと痛みが発生する」
などこれらのことに身に覚えのある人はこの記事を読んで下さい。
薄毛の進行の可能性もあります。
1.頭皮がかゆくなる原因
頭皮のかゆみの原因になると考えられるものについては、主に以下の8種類になります。
1.汗
2.皮脂
3.汚れ
4.紫外線
5.乾燥
6.シャンプーの使い過ぎまたは洗い残し
7.ストレス
8.病的なもの
では、一つずつ見ていきましょう。
1-1.汗
運動中の汗や帽子をかぶったことによるムレは、毛穴に汗が詰まりかゆみの原因になります。
1-2.皮脂
皮脂分泌量が増加すると、皮脂の刺激によりかゆみの原因になります。
また、皮脂が異常に発生すると炎症を起こすこともあります。
1-3.汚れ
汚れの中には、皮脂や汗によるものも含まれますが、それ以外にほこりや整髪料によるものもあります。
頭皮の汚れにも繋がる整髪料の使い過ぎなどは、かゆみの原因になります。
また、
整髪料は薄毛を進行させる原因にもなることがあります。
1-4.紫外線
皮脂が紫外線を浴びることで酸化し、頭皮にかゆみと炎症を発生させてしまいます。
1-5.乾燥
皮脂の分泌量が多いといけないということは話しましたが、
実は、皮脂の分泌量が少なすぎてもかゆみの原因になります。
皮脂は頭皮と髪の毛を守るバリア機能があります。
皮脂分泌量が少ないとバリア機能が低下し、かゆみの原因となる汚れなどを防ぐことが出来なくなり、かゆみや炎症が起きます。
1-6.シャンプーの使い過ぎまたは洗い残し
シャンプーはたくさん使えばいいというものではありません。
使っても、てのひらに100円玉か500円玉ほどの大きさの量が適量です。
使い過ぎは皮脂を過剰に洗い流してしまいます。
過剰に洗い流すと、頭皮のバリア機能の低下に繋がったり、逆に皮脂の過剰分泌にも繋がることがあります。
そして、シャンプーの洗い残しは、残ったシャンプー剤が毛穴に入り込んでかゆみの原因になります。
シャンプーの使い方や髪の乾かし方にも気を付ける必要があります。
1-7.ストレス
過剰なストレスは、皮脂の分泌量が乱れると言われています。
皮脂の分泌量が乱れれば、頭皮にも当然影響し、かゆみなどを発生させる原因になります。
また、過剰なストレスはホルモンバランスの乱れにも繋がり、結果円形脱毛症などの脱毛症も引き起こしかねません。
「抜け毛の本数で判断する薄毛の進行|抜け毛が増えたら薄毛に要注意」でも説明している通り、脱毛症は円形脱毛症以外にもたくさんの種類があります。
ストレスによる脱毛症もあれば、次で説明する病的なものもあります。
1-8.病的なもの
病的な原因については主に以下のようなものがあります。
頭ジラミ症
アトピー性皮膚炎
あせも
乾癬
一つずつ、説明していきます。
1-8-1.頭ジラミ症
しらみは寄生虫の一種で、高温多湿のところを好みます。
季節的に、夏から秋にかけて多発します。
頭ジラミ症とは、寄生虫のしらみ(成虫2㎜~4㎜)が頭に寄生しているということになります。
髪の毛が多くて長い人ほど寄生されやすいと言われています。
しらみにさされると激しいかゆみを起こします。
しらみを見つける方法としては、頭部に卵があるかどうかを調べるのが最適です。
卵の特徴は、白くて楕円形です。潰すとプチッと音がするのが特徴です。
見つけた場合は皮膚科などに通いましょう。
感染経路としては、学校などの集団生活をしているところやプール、サウナ、温泉で感染することがあります。
また、しらみに感染している人と共有したもの(タオル、枕、帽子、など)からも感染します。
対処法
1.スミスリンシャンプーを使用する
2.スミスリンパウダーを使用する
治療法はスミスリンという殺虫剤にも使われている成分しかないと言われています。
気になる方はスミスリンを検索してみて下さい。
1-8-2.アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は、かゆみのある湿疹が悪くなったりよくなったりする病気です。
主な原因としては、空気中のほこりなどのハウスダストや食材によるアレルギー疾患です。
アトピー性皮膚炎が起こると、皮膚のバリア機能が低下し、身体の外側からの刺激や乾燥などを保護できなくなります。
また、かゆみを感じる神経が皮膚の表面まで伸びることによって、かゆみを感じやすくなっています。
かゆみに耐え切れず、掻くことで皮膚のバリア機能をさらに低下させてしまい、余計にかゆくなってしまいます。
対処法
1.乾燥に注意する
2.肌への刺激を避ける
(患部をタオルで強く拭くなど)
3.肌を清潔に保つ
1-8-3.あせも
汗には、体温調節という大切な働きがあります。
しかし、大量に汗をかくと、毛穴に詰まり、皮膚に溜まってしまいます。
溜まることにより皮膚に炎症をおこして、かゆみを発生させます。
多くの場合、赤みを帯びた小さな発疹ができます。
汗をかきやすい額や頭、わきの下、などに多くみられます。
対処法
1.汗は綺麗に拭き取り、肌を清潔に保つ
2.通気性のよい帽子や服を着用する
3.高温多湿の場所を避ける
1-8-4.乾癬(かんせん)
乾癬は、角化した皮膚に炎症が起こる病気です。
炎症が起こることによって、角質が厚くなり、皮膚からのフケが増加しかゆみや痛みを発生させます。
強いかゆみと、再発を繰り返すのが特徴です。
重症化することもあるので、掻いたりしないようにしましょう。
乾癬にもいくつか種類がありますので、早めに病院を受診しましょう。
対処法
1.皮膚科を受診し、専門医に診てもらいぬり薬を処方してもらう
2.頭皮のかゆみの対処法
頭皮のかゆみの原因について見てきました。
思い当たることはありましたでしょうか?
ほとんどの場合、以上のような8つの原因により頭皮にかゆみが発生していると考えられています。
では、具体的な対処法について見ていきます。
2-1.汗、皮脂、汚れの対処法
汗や皮脂、汚れにより頭皮がかゆくなっている場合は、頭皮を清潔に保つようにしましょう。
シャンプー選びも重要になってきます。
乾燥肌なのか脂漏性の肌なのかで使用するシャンプーを分けましょう。
シャンプー選びについては以下記事を参考にして下さい。
2-2.紫外線の対処法
帽子をかぶるなどの対策をしましょう。
日傘なども効果的ですが、男性に日傘はちょっと無理がありますので、長そでの服を着用するなど工夫しましょう。
また日焼け止めなども効果があります。
2-3.乾燥の対処法
頭皮の乾燥を防ぐ保湿ローションなどでケアするのがおすすめです。
また低刺激のシャンプーを使用するのもいいです。
2-4.シャンプーの使い過ぎまたは洗い残しの対処法
入浴時のシャンプーの使い過ぎは過剰に皮脂を洗い流してしまうことになるので注意が必要です。
また、シャンプーの洗い残し(すすぎ残し)は炎症の原因になりますので、必ずよくすすいでください。
以下記事で、詳しいシャンプーの使い方やドライヤーのかけ方などを説明しています。
2-5.ストレスの対処法
ストレスによるものであれば、ストレスを上手く発散することと、溜めこまないようにするのが一番の対策です。
上記の記事はストレスと薄毛について記載していますが、様々なストレス発散法の記載もありますので、参考にしてもらえればと思います。
また、ストレスが原因で、円形脱毛症などを引き起こす場合もあります。
円形脱毛症については原因の元を対処すれば、回復していくと言われています。
例えば、会社などの急激なストレスによるものであれば、急激なストレスの根源になるものを無くせば、円形脱毛症も回復していくということになります。
責任感の強い案件を任されたことが強いストレス要因であれば、その案件が終わればストレスからも解放されるということです。
2-6.病的なものの対処法
病的なものについては、医師の診断を受けることが一番手っ取り早いです。
間違っても自分の独断でくすりの使用をしないようにして下さい。
薬局などでもかゆみ止めのくすりは売っていますが、副作用や効果の程度が分からない以上、独断で使用は控えましょう。
どうしても市販のくすりを使用する場合は、薬局にもくすりに詳しい人がいますので、アドバイスをもらいましょう。
そして、病的なものについては、様々な脱毛症も引き起こしかねません。
脂漏性皮膚炎や接触皮膚炎、などは放置しておくと髪の毛が抜けてしまう恐れもあります。
3.頭皮のかゆみと薄毛の関係性
ここまで、頭皮のかゆみと対処法について見てきました。
簡単に実践できるものもあれば、病院の受診をした方がいいものもあります。
ところで、頭皮のかゆみは薄毛のサインになる場合もあることをご存知でしょうか?
皮脂分泌量の変化や頭皮の乾燥などはなんらかの頭皮トラブルの可能性が高いです。
そして、ヘアサイクル(毛周期)が乱れている可能性もあります。
「毛周期(ヘアサイクル)の乱れは薄毛の原因|毛周期を正常にする方法」でも話していますが、ヘアサイクルの乱れは薄毛の大きな原因になります。
以下のような症状がある場合は薄毛が進行しているサインかもしれません。
・抜け毛が増えてきた
・髪の毛の隙間から頭皮が見え隠れする
・髪の毛にコシが無く、弱々しい
・髪の分け目が気になる
・髪がパサパサする
・生え際の後退が気になる
などのような、髪の毛や頭皮に異常を感じる場合は薄毛の進行を疑いましょう。
「薄毛かどうかを判断するには頭皮の状態と髪質のチェックが重要」
でも薄毛の判断方法について話していますので、早期発見と早期対策を心掛けて下さい。
そして、「既に薄毛、または薄毛が気になる」という場合は以下記事で詳細にまとまっていますので参考にしてください。
4.まとめ
ここまで、頭皮のかゆみの原因と対策、そしてかゆみは薄毛進行のサインかもしれないということで話してきましたがいかがだったでしょうか?
簡単におさらいをします。
頭皮のかゆみの原因としては、以下の8つです。
1.汗
2.皮脂
3.汚れ
4.紫外線
5.乾燥
6.シャンプーの使い過ぎまたは洗い残し
7.ストレス
8.病的なもの
この8つの対策で共通して言えることは、頭皮を清潔に保つことです。
そして、かゆくても搔きむしるようなことはやめましょう。
返って悪化する原因になります。
すぐに治療すれば治っていたものでも、放置しておくことにより悪化することもあります。
気になる場合は、早めに皮膚科などの病院を受診しましょう。
そして、頭皮のかゆみは薄毛が進行しているサインかもしれません。
以下のように気になることがあれば、早めに薄毛対策をしましょう。
・抜け毛が増えてきた
・髪の毛の隙間から頭皮が見え隠れする
・髪の毛にコシが無く、弱々しい
・髪の分け目が気になる
・髪がパサパサする
・生え際の後退が気になる
頭皮にかゆみが起こるということは、何らかの頭皮トラブルが起こっている証です。
放置していると、かゆみだけではなく、薄毛のリスクも増えます。
頭皮だけでなく、身体の異常は早期発見と早期対策が一番効果的です。
なので、頭皮トラブルは安易に考えず、早めの対策をしていきましょう!